梅仕事② 梅割り器

梅仕事のはじまりは、若い新鮮な青梅を使った仕事です。
カリカリ梅の甘漬けは、信州ならではのもののようですが、この甘梅を漬けるのに欠かせないのが、梅割りの工程です。
塩もみした青梅を、市販の梅割り器で1粒1粒割っていくわけですが、キロ数が増えると特に小梅の梅割りは、なかなかの根気仕事です。
これは、16年ほど前、漬物名人のキヨコさんが、御主人(大工の棟梁)に頼んで誂えてくださった、特製梅割り器。絶妙な重量感と抜群の安定感で、仕事が飛躍的に早まり、おかげでとても楽になりました。
百錬自得の文字が、頭をかすめながら…淡々と黙々とテンポ良く、ただひたすらに手を動かします。