梅仕事⑥ 煮梅

“ 労多くして効果が少ない“ と言われる、煮梅作り。
どんなに気をつけても、皮を破かずに、渋味苦味をしっかり抜いて、きれいに煮上げることが難しく、毎回失敗量ばかりかさんでいました。
生産者の方に教えていただいた温度管理と、自分なりの工夫や閃きを加えて、久しぶりに挑戦してみたところ…うれしい!会心の出来栄えです。
実崩れ寸前でなんとか形を保っている梅たちを、そーっとそーっと1粒ずつ保存瓶に移し、煮詰めて糖度を上げたシロップを注ぎ入れ、完成です。涼やかでフルーティ、冷たく冷やした煮梅は、盛夏に最高のおやつです。
梅酒、梅ジュース、大小カリカリ梅、元気梅、そして煮梅- 若い青梅を使った仕事は、これでおしまい。来年に続く良い仕事が最後にできて、がんばった甲斐がありました。