福寿草

日頃通っている光城山に、福寿草の群生地があります。
大寒の頃、いくつもの蕾が顔を出し、立春には小さな花が開き始めていましたが、その後降雪が続き、深い雪の下でずっと眠りについていました。
ようやく雪も解けて、今、花の見頃を迎えています。
福を呼び、心が寿ぐ花。春を告げる花。
輝く黄色い花びらは、太陽の光を花の中心部に集め、温度を上げて虫たちを誘います。寒い季節、昆虫たちにとって暖かな福寿草の花は、まるでサンルームのように居心地のよいことでしょう。
この太陽光を集める福寿草の花の原理は、電波を集めるパラボラアンテナの原理と、まったく同じです。
一見、簡明に見える植物のかたちですが、そこには驚くべき精巧なしくみがあって、本当に見事なものだと感嘆します。植物は、名デザイナーですね。