ウクライナ民話『てぶくろ』
数年前、友人がプレゼントしてくれた、絵本の名作『てぶくろ』。
落とし物の手袋に「わたしもいれて」「ぼくもいれて」と動物たちが次々にやってきて、手袋の中で一緒に過ごす、素敵な物語です。
寒い国の、雪深い森の中でのお話ですが、くり返される「いれて」「どうぞ」のやりとりがやさしく、思いやりに満ちていて、あたたかな読後感に包まれます。みんなで仲良くすること、分かち合うこと、共存共生は楽しいよ…そんなメッセージも伝わってきます。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって以降、この絵本に多くの人々が心を寄せていること、平和について思いをはせるきっかけになっていることを、先日テレビのニュースで知りました。
1日も早く戦火が収まりますように。ウクライナに平穏な日々が戻りますように。ただただ祈るのみです。