お知らせや折々の雑記

野沢菜の切漬け

野沢菜の切漬け

2021.10.20

八百屋さんや直売所の店先に、野沢菜が並び始めました。
本格的な漬物シーズンは、まだもう少し先ですが、その前に簡単にできる切漬けを作って、しばらくの間、食卓を楽しみます。
漬物上手の先輩たちから教えていただいた、昔ながらの“基本の味“を大切にしつつ、試行錯誤して、私なりのアレンジを加えて完成させた、レシピが2つ。ノートに書き留められています。
今日はそのうちのひとつ、野沢菜に人参・大根・生姜・昆布・タカノツメ少々を混ぜ合わせ、薄口醤油・酢・みりんで漬けたもの-を仕込みました。
この時期の野沢菜の、柔らかくみずみずしいこと!
漬物というより、サラダ感覚でいただけるのですが、ご飯が…足りなくなります。 

鍬ノ峰へ

鍬ノ峰へ

2021.10.15

友人と近くの里山、鍬ノ峰に登ってきました。
大町市にある登山口まで、車で30分ほど。
標高1623mの山頂からは、360度の展望が開け、殊に西側は、北アルプスの勇姿が間近に迫ります。
晴れ渡った秋空のもと、今日は表銀座の山々、雲間から眼下に高瀬ダム、後立山連峰と白馬三山、そして普段はなかなか目にすることが叶わない裏銀座の烏帽子岳・三ツ岳を望むことができました。
この週末はお天気が下り坂で、季節がまた一歩進みそうです。週明けには北部の山々から、雪の便りが届くかもしれません。

実りの季節

実りの季節

2021.10.14

木々の葉も少しずつ色づいて、日ごと秋が深まってきました。
実りの季節- 新米が収穫され、ここから1年の“口福”が始まるように思います。
秋は、美味しい炊き込みご飯の季節…
アミタケ、ジコボウ、コムソウ、クリタケなど、庭に出る雑きのこを、たっぷり炊き込んだ茸ご飯。滋味深く野趣あふれ、松茸ご飯にも劣らぬ逸品ではないでしょうか。
そして、これも旬の味覚、栗ご飯。栗ご飯を食べずに、秋を通りすぎることはありません。シンプルですが見栄えがしておいしくて、おもてなしにも良いと思います。
小布施、安曇野、木曽-県内の産地を追って、栗の仕事をします。少々手がかかりますが、近道を探そうとしないで、丁寧に調理していくことの大切さを感じます。

ショートケーキの日

ショートケーキの日

2021.9.22

毎月22日は、ショートケーキの日。 
カレンダーを見ると…22日の上は必ず15日ですね。
22の上に15(いちご)がのっていることから「ショートケーキの日」とされたそうですが、なんとも遊び心のある、かわいらしい発想に、思わずほほ笑んでしまいます。
今日はお客さまが届けてくださったケーキで、ひと息つきました。
ありがとうございました。

北穂高岳へ

北穂高岳へ

2021.9.16

4年ぶりに、北穂高岳(3106m)に登ってきました。
歴史ある山小屋には、その長い歴史を物語るかのような、古き良き、魅力的なデザインのピンバッジが、いくつも並んでいます。
初めて北穂高岳に登頂したとき、小屋の売店を覗いて一目で気に入ったのが、このピンバッジ。デザイン、モチーフ、色づかい- とても素敵です。今回、友達にプレゼントしたいと思って、求めました。
北穂小屋のテラスからは、槍ヶ岳へと続く憧れの縦走路が目の前に現れ、迫力満点。誰もが心踊らせる、絶景ではないでしょうか。
山、小屋、ピンバッジ-目的は3つでしたが、台風の影響を恐れて、急遽計画を変更。小屋の宿泊はキャンセルさせていただき、大変申し訳ない気持ちでした。また、いつの日かお願いいたします…

たくあんの炒め煮

たくあんの炒め煮

2021.9.13

冬に漬けた牧大根のたくあんが、まだ少し冷蔵庫に残っていたので、炒め煮にしました。
牧大根は、安曇野市の穂高牧地区でとれる堅大根で、たくあん漬けにするととても美味。信州の伝統野菜に指定されています。
半日ほど塩抜きした後で、胡麻油で軽く炒め、煮干しやタカノツメを加えて、お醤油・お酒・みりんなどで味付けし、弱火でコトコト煮ていきます。
そのままでもおいしく食べられる古漬けのたくあんを、わざわざ塩抜きし、再度味付けするという手間のかかることをするので、「ぜいたく煮」とか「大名煮」と呼ぶ地方もあると聞いたことがあります。
23年前に、NHKきょうの料理から「読者が選んだ21世紀に伝えたいおかずベスト100」という本が出版されました。
1位から順に、肉じゃが→ちらし寿司→黒豆→梅干し→麻婆豆腐→カレーライス→…と100位まで続きます。
そしてなんと、この古漬けたくあんの煮物も、ランクイン。「こんな地味なお惣菜が!?」当時、とても意外に思いましたが、同時にあたたかな心持ちになったことをおぼえています。
新鮮な野菜を無駄なく生かすための漬物作りは、風土の恵みを豊かにいただく、知恵の結晶だと思います。
さらに、その漬物を余すことなく食べきる工夫を凝らした料理も、郷土の伝統食として、情緒に満ちた庶民の食として、これからも変わらず、ずっと受け継がれていくことと思っています。